2009年6月28日日曜日

サブコンによる補正 方向性を見いだす為に

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2009 逆輸入車 VMAX17Y (c)仕様 VMAX 1700 パワーテスト
完全ストックの車両の出力特性を各ギアーで計測し空燃比もプロットして
特性が分かったので、試しにサブコンによる補正を行ってみた。

結果としては後輪出力で170.72PS
162.21PS(フルパワー、ノーマル)から170.72PS(サブコン、燃料噴出マップ簡易調整)、
8.51PSのアップ。
同日に計測誤差を考察して外した状態と取り付けた状態を何度も繰り返すが結果は変わらず。平均値の値が狭まる程度。

空燃比は理論空燃比とパワー空燃比とあるが、ここでは合計5種類ほどで試す。
まだ、仮のマップでの状態で8.51PSのジャンプアップはVMAX17のポテンシャルの高さの片鱗を垣間みる。

まだまだ煮詰める必要はあるが、モアバワーを引き出す補正マップや、ツーリング用燃費優先補正マップ、峠用にエンジンブレーキをさらに使いやすくした補正マップなどを作り上げて、その日の用途や気分で切り替える、というような使い方もできる。

サブコンは奥が深い。
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2009 逆輸入車 VMAX17Y (c)仕様 VMAX 1700 パワーテスト

2009 逆輸入車 VMAX17Y (c)仕様 VMAX 1700 パワーテスト

完全ストック
・ノーマル・エアークリーナー
・エンジン 3300km
・ノーマル エキマニ
・ノーマル チャンバー(触媒部)
・ノーマル サイレンサー
気温30度、湿度60% 梅雨の合間の晴れ
完全なストック状態での体力測定。エンジン単体での出力が200PS

後輪出力、ギアーは4thにて測定

環境補正係数、各ギアーの減速比を係数として計算すればエンジン単体出力に近い値になる事を確認。

後輪出力でのパワーチェックでは信頼性/妥当性/再現性が重要であり、サービス馬力を表示するような計測ではいけない。
いくつか180PS近いグラフ単体のプロットを見かけるがギア比などを考慮するとあり得ない数字と考える。
タイアの消耗でも表示出力が変わるのでニュータイアでの計測とした。
なんど、誰がやっても同じ馬力になる。馬力リミッタが付いているようだ。
仮に後輪出力で180PSのプロットだと、温度湿度などの環境補正係数、各ギア比を考えてエンジン出力を逆算すると200PS以上になりカタログスペックを超えてしまう。
総合的に判断してエンジン単体出力200PS、シャフトドライブ、ノーマル、逆輸入車、フルパワーと呼ばれる車両の後輪出力は160PS〜165PSが平均と思われる。エンジンと後輪出力との対比は-17%仮定とする。

絶対出力ではなく相対出力で十分なので、空気密度、湿度、コンディション、オイル、タイア、測定誤差、測定器のキャリブレーション、メンテナンスなどを考慮程度にする。

信頼性、妥当性、再現性を高める為にあえて、コンディションの悪い気候とオイル交換後約2000km
シャシーダイナモーのメンテナンスやキャリブレーションをしたら係数を再計算とする。