ピークのパワーを狙うなら、簡単にあがるだろう。
現在、テスト車両の一台は次のような仕様になっている。
・海外仕様VMAX17仕様をベース
・MAXエアークリーナー
・海外仕様サイレンサーベースのMAXサイレンサー(グラスウールを外し、スチールウールを要所に使用)
・国内チャンバーをベースにMAX-BJチャンバー(提供している輸出仕様相当チャンバーとは違う構造のテスト版)
・PowerCommanderV(パワーコマンダー)PCVによるマップ置き換え
・AUTO-Tuneによる空燃比調整
・US-RaceECUによる最高速度のリミッタ解除
数ヶ月に及ぶ連日のパワーテストや首都高やサーキットを使った調整。
膨大すぎるデータが蓄積された。
キャブ車の頃の機械屋やチューニング屋さんとは違う視点と発想で取り組まないとだめだなと考察する。
現段階での最高出力のプロットは整理して掲載予定。
ノーマルECU+PCVで3800rpmあたりでのアクセルホイルスピンは確認できていたが、US-RaceECU+PCV+MAX-BJマフラーで3000rpmでのアクセルだけでのホイルスピンも確認できた。
最高出力ばかりに目が行くが、我々の考えるVMAXは、
乗り手が感動する味まで行きたいと思っている。
アクセルホイルスピンをするセッティングも腰の辺りがぞくぞくするようなふけ上がりもコントロールできるようになった。
燃費も全てのギアー毎にマップを変更した。
1st-4thまでは馬力やトルク、エンジンブレーキにこだわったセッティングも容易い。
5thギアーでは燃費に振ったマップにしてみたり。
ほとんど思い通りの膨大なデータがそろった事になる。
また、9500rpmのレッドゾーンを10000rpmに変更したりしている。
ノーマルのECUや組み合わせで出来なかった、意のままに操作できるアクセルレスポンスも実現できた。
考えてチューニングをする。
それの一つ一つに応えてくれるエンジンなんてそう見つかる物ではない。
それにリズナブルだ。
先日に考えていたのだが、1PSに対して1万から1.5万という図式がなりたつ。
あるオーナーが言っていた。
「VMAXは一生懸命に働いて買う事に意義がある。
試乗やちょこっとサーキットを走ったぐらいで意見を言うな」
ごもっともだと思う。旅行で訪れた地、その地で単身赴任、その地で就職、その地で起業、様々な状況で得られる情報も経験値も違う。
Ferrari Club of Japanと言う権威あるクラブがある。
推薦状が数名ないと入れなかったりする。
この会で、大金持ちの両親から買ってもらったFerrariオーナーが、ビンテージFerrariのオーナーに言った言葉。
「まるまるさん。そのFerrariに飽きたら是非、私に譲ってください。大切にします。」
「馬鹿野郎、Ferrariは人に買ってもらうもんじゃねえ。苦労して買え。それに買う事ぐらいは本気で願えば誰でも出来る。乗り続ける事は難しい。」
和やかな会は瞬間凍り付いたが、参加者のほとんどは同じ気持ちだったと思う。
さーてと、一段落しそうなので、マップを燃費に振り直して北海道にでもツーリングに行く順位を始める事にする。
シーズンの合間に仕上げれてよかった。
どんな人と出会えるか今から楽しみだ。^^
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