複数台の国内仕様/海外仕様を見て、触り、考えた事。
プロットを見ながらメンバーで話し合う。
いったい、国内仕様とは何なんだろう?とオーナー。
海外と国内のチャンバー回りの部品が違う。
例えば、チャンバーの上にある、断熱材。
海外仕様は黒で薄く軽い。国内仕様は銀色で分厚く重い。
大した問題ではない。
1700ccのエンジンが同じなら生み出されるエネルギーは同等だ。
ガソリンが燃焼して生み出されるエネルギーは各歯車を回してタイヤに伝わる。
残りのエネルギーは排気される。
排気ガスは熱と圧力差を生み、排気管を通り、チャンバーへと行く。
エネルギーは変換をされる。熱としてエネルギーを放出して不要な要素を取り除く。
国内仕様のチャンバーの温度を測定してみた。
具体的な温度は言及しないが比で書くと、国内仕様が250とすると、海外仕様が150、我々がBJと呼んでいる高効率チャンバーが100。
温度が低いほど効率が良いはず。
プロットを見てみよう。
ECUを国内仕様のままで、チャンバーとサイレンサーをMAX仕様にしてみる。
全体に上乗せが起きる。
ここでは11.53PSのパワーアップとなる。
何度やっても同じ。その理由も分かってきた。
電子制御スロットルによるものだろうと予測する。
今度はECUを吸排気に見合った状態にして燃料を調整する。
輸出仕様と同じプロットになる。
差を見ると国内仕様のレッドゾーンが下げられているかのようだというのが分かる。
国内仕様は7500回転がレッドゾーンの設定。
海外仕様は9500回転がレッドゾーンの設定。
国内仕様は煮詰められたECUとの事だったが、そもそもの上限設定が異なるようだ…
プロットの結果もテストライドの結果も同一なので間違いはないと考察する。
余談だが、逆にマフラーは国内ノーマルで、海外仕様ECUだけを取り付けて測定してみたが、定期的に確認をするチャンバーなどの各種温度が我々の考える安全値を遥かに超える時があり、測定を断念した。
マフラーを改善せずに、ECUだけ換えるのは危険であると結論する。
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