2009年7月20日月曜日

PowerCommanderV(PCV)サブコンの話 2/11

MAX-Tune 一味の中にはファッションフォトグラファーが居る。
毎月、VMAX17をちょうど1台買えるぐらいの売り上げの人気の写真家だった。
(彼は今は撮っていない)

そんな彼から聞いた話だが、
ある時に富裕層の方から子供の写真を頼まれ撮影したそうだ。
当然に素人が撮るのとは違うテクニックとセンスに溢れた写真が撮れたのだが、
愛情一杯の家族や母親の写真には勝てなかったそうだ。
その敗因は家族の間にある信頼関係だ。
家族にしか見せない顔、家族にしか撮れないシチュエーション。
互いを信頼する関係だからこそ、単なる商売では見えないものが生まれる。

チューニングも同じで、信頼関係があってこそ成り立つ。
信じて任せるから、請け負う方としても信頼で返す。
言いたいことは言い、言われたことには反論もするし、素直に納得もする。
特に我々は互いにユーザーの立場なので、
面白いことが最優先で、必ずしも利益は追求しなくてもいい。
いわば、沢山の人の想いから成り立っている。
意外にもバイク屋さんからの依頼も多いのだが、
いずれもお客さんの立場に立った親身なスタッフの方からの熱い要望ばかりだ。
もちろん快く依頼は請けている。

MAX-Tuneを信頼し、依頼してくださる方々に心から感謝している。
まだ始まったばかりだが、既に多くの信頼をいただいた。
応援のメールもいくつかいただいた。
感謝の気持ちを忘れずに良い仕事をしたいと思う。


さて本題だが、サブコンについての問い合わせが多い。
ただ、お話を聞いていると、結構ハードルが高いように思われているので
実際どんなことをやるのか簡単に説明しておく。

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これが、サブコンピュータのマップ画面。
ネットをほじれば、色んなマップが見つかるが、基本はゼロマップからやり直した方がいい。
なぜなら車体による特性があるからである。
基本は実車合わせなのだということを忘れてはならない。

縦軸に回転数で500rpm毎に、
横軸にアクセル回度(0/2/5/10/15/20/40/60/80/100%毎)の設定が出来る。
エンジンブレーキのフィーリングも当然ながら変更する事が出来る。



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インストール後に最初にするのが個々に違うスロットルの調整。
スロットルのワイアー調整をしたり、ポジションを変えたりしたら、再キャリブレーションが必要。
数字は消してある。その数値をそのまま入力しても無意味だからだ。


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スロットルを閉じた時はもちろん0%

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スロットを全開にしたら100%でないとダメだけど、これはキャリブレーション・ミス。100%で入れ込んだマップが使われない

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微妙な調整をすると、25%の時は

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こんな感じになる。

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50%の時は

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こんな感じになる。

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75%の時は

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こんな感じになる。

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100%の時は

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こんな感じになる。

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いくつかのキャリブレーション画面から何が出来るか想像できると思う。
おいおい紹介して行こうと思う。標準で使わないセットアップ画面もある。

他のキャリブレーション1

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他のキャリブレーション2

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他のキャリブレーション3

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他のキャリブレーション4

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この設定はクイックシフト。1速から2速へはシフトチェンジのレバーに力を入れた時に例えば、65mSecだけ点火をカットするとかなどの設定が出来る。誤動作を防ぐ為に作動させる回転数とインターバルとかも設定できる。


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他のキャリブレーション6

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言うなれば、チョーク?

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レブリミットをあげる。正規に購入したものでないと機能できない。

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Auto-Tuneは始めにPCVをセットアップしマップを決める、標高などで空燃比が変わるときなどに一定のレンジ内なら調整してくれる。
いきなりAuto-Tuneで自動設定してくれる物ではない。

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他のキャリブレーション10

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MAX-BJ チャンバーで効率があがり、アイドリングが100rpmほどあがったのも確認できる。

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これは、1st〜5thまでの各マップを設定してみた。

1st-3thは加速重視、3stでのエンジンブレーキのフィーリングの改善、4thは追い越し加速重視、5thの2500〜4000rmpは燃費重視。

好みの問題。

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空燃比も各回転数やギアー毎に変えてみた。

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これまでキャブのニードルなどで調整していたものを、
USB接続のPCで、よりきめ細やかにセッティングできるのがサブコンだ。
ECU制御のインジェクションならではのカスタマイズである。
パソコンに拒否反応を示すような人でなければ意外ととっつきやすい。

もちろんVMAXに限らず、他のインジェクション仕様のバイクにも利用できる。
バイクに限らずクルマだって簡単にパワーアップしたり特性を変えたりできるのだ。
完全に理解し、自分ならではの方法を会得するのには少々時間はかかるが、
永遠に楽しめるくらいの奥深さがある。

それがサブコンチューニングだ。

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