2009年7月16日木曜日

海外仕様/国内仕様 VMAX17 パワー プロット

テスト結果のプロット。

131.76PS : 国内仕様ECU/国内仕様チャンバー/国内仕様サイレンサー(完全なストック)

135.69PS : 国内仕様ECU/国内仕様チャンバー/国内仕様サイレンサー/MAXエアークリーナー

143.29PS : 国内仕様ECU/MAXチャンバー/MAXサイレンサー/MAXエアークリーナー

164.73PS : 海外仕様ECU/MAXチャンバー/MAXサイレンサー/MAXエアクリーナー

WS0000101-300x130



参考として逆輸入車のプロット

162.21PS : 海外仕様ECU/海外仕様チャンバー/海外仕様サイレンサー/MAXエアークリーナー

WS000000-300x88



MAX-Tune にてVMAX17-JPの車両に 国内仕様ベースチャンバー加工&国内仕様ベース
サイレンサー加工 を装着。
ECUはVMAX17-USAに使われている、海外仕様ノーマルのECUを使用。
国内仕様ベースエアクリーナー加工。

測定結果 : 164.76PS

VMAX17-USAの車両に 海外仕様チャンバー&海外仕様サイレンサーをノーマルのまま
で装着
ECUはVMAX17-USAに標準で使われている、海外仕様ノーマルのECUを使用。
海外仕様ベースエアクリーナー加工。

測定結果 : 162.21PS

国内仕様ベースフルパワー化が164.76PS、
海外仕様フルノーマルが162.21PS、
という結果となった。
国内仕様フルパワー化車両の方が2.55PSほど多かった。

この結果は我々のチャンバー/サイレンサー加工が優れているわけではなく、加工自
体は海外仕様相当と言える。
いや、正しくは国内仕様ベース加工チャンバーの方が低速トルクを生かす構造を残しているため、その分最高出力が出る高回転では不利ではないかと想定していた。

それが国内仕様フルパワー化車輌の方が、同一条件での数値では上回ってしまったのである。

測定誤差の範囲で同一と見るか、国内仕様に施されていると言う歯研によるフリク
ションロスが少ない分で国内仕様フルパワー化の方が有利であったと考察される。

これは興味深いテーマなので、今後も複数の車両で計測して行くつもりである。

計測装置にはお客様を喜ばせるようなサービス馬力の補正の類はしていない。

200PSのエンジン単体のカタログスペック通りの結果と言える。

フリクションロスの少ないチェーンドライブでの後輪出力とエンジン単体では10%程度は最低でもロスをする。

フリクションロスの多いシャフトドライブでは後輪出力-20%程度。
複数台の海外仕様VMAX17で平均約19%のロスであった。

200PS(エンジン単体出力)-19%=162PS

ちなみに、国内仕様はエンジン単体で151PSであり、後輪出力では131PSであった。
後輪出力ロスは-13%。やはりフリクションロスは国内仕様の方が少ないかもしれない。

131PSと聞いて少ないとか、自分の車両は後輪出力で150PSとか言う人も居るが、我々のシャシダイでおおよそ、国内仕様でもノーマルは130〜135PS、海外仕様では160〜165PSが基準値となっている。
いまは、パワーチェックには悪条件の時期なのでもっと数値は上がって行く。

シャシダイの数値は絶対値ではなく相対値なのである。
異なるシャシダイや、異なる環境で計測された数値同士を比較することに意味はない。
同一条件下での計測でしか、チューンの成否や比較検討はできないのだ。

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