2010年9月15日水曜日

DynoJet POWER COMMANDER V No.2

これは、DynpJetのWinPEP7と言われるソフトウエアの画面です。

パワー計測をしたりする時に使う、もっともポピュラーな物です。
これを使って計測は出来ますが、調律をするには腕と経験が必要です。

私はこの組み合わせの他にデータロガーや別に用意した空燃比計などを
車両によって選択して使用しています。

調律の仕方も様々な方法があります。

画面を見ると速度計、回転計、ブーレーキ温度、エアーフローメータ、湿度、気温、気圧、などなど。

ココでのブレーキ温度は、最新のDynoJetに付いている電磁ブレーキを用いたリターダー(負荷装置)の温度です。300℃で警告が出る様に設定をしてあります。
左下のブレーキは電磁ブレーキがどれぐらい働いているかを表示しています。

オペレータの好みや調律での重要度合いに応じて、この表示の位置やサイズ、グラフか絶対数値かなどを選んで画面をカスタマイズできます。

4速でのRoll-Onでの馬力計測を見ています。

私が一番に気にするのは安全とエンジンに如何に負担をかけないかです。
少なくとも空ぶかしはエンジンによいわけではないので、リターダーでほんのちょっと
実走行に近い負荷を与えています。少しは計測馬力が下がりますが、数値だけの自己満足より実を取ります。

1速から4速までシフトアップして、異音や異臭がないか? エンジン水温が良い状態にあるかを確認して、ノッキングを起こしていないか?
ガタガタと振動が無いかなどに留意してスムーズに最高回転まで回します。
アクセルがもげるんじゃないか?と言うぐらいに乱暴に操作する人やローラの反作用を考えないで回す人もいたりしますが、ともかくエンジンに優しくです。

計測が終わると、今回での計測値が表示されます。
それと共に電磁ブレーキのスイッチを押します。

計測用のドラムが高速で回っている時に、クラッチを切っているからと言ってシフトをがんがん操作しては行けません。シンクロできないので歯車が痛みます。

あくまでも、優しく、ドラムが落ち着いてからシフトを操作する感じです。





このDynoJetは計測器の一種なので、信頼性、妥当性、再現性は重要なので
定期的にキャリブレーションをします。
それでも環境変数や様々な要員で表示する数値が変わります。

それ故に、私は表示する後輪出力の数値は絶対値ではなく相対値であると考えています。

あいつより0.5PS多い少ないと言うのは愚問ですね。

それでも、パワーチェック祭りでみんなでわいわいと計測すると楽しんですよね。
よし、ハイカムかむいれるぞ〜とか思ったりしてしまいます。笑

こんな非常に単純な仕組みの事なのですが、愛車の基本情報が得られたりします。
プラグ、オイル、フィルターの状態が顕著に出たりします。

定期的に計測してファイリングしていると、愛車の状況が分かったり、

中古車を買う前に計測してどういう状態であるか、外観を磨き込んだ、ハズレを引かないようにしていたりします。

長く乗ろうとする市販車の慣らしやレース車両の慣らしを500rpmずつ上げながら、パーフェクトに終わらせる事などもやったりします。
タイヤやブレーキの慣らしは出来ませんので、仕上げは実走行ですが、
プランニングした慣らしやレーサーの慣らしはこれでないとなかなか出来ません。

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